千葉市稲毛区の歯医者・文教通り歯科クリニック

〒263-0024 千葉県千葉市稲毛区穴川2-4-1 
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歯周病と全身疾患

歯周病は慢性疾患

慢性疾患とは、回復まで時間がかかり、完治しにくく、長期間の治療が必要な疾患の事です。

特徴は、初期段階では自覚症状が殆どないため放置しがちで、治療が遅れ、更には大きな疾患を併発しやすいことです。高血圧・糖尿病・高脂血症・高コレステロール血症・肝炎・痛風・緑内障などが慢性疾患の一例です。

慢性疾患は、比較的中高年齢層が多く、生活習慣が原因となる為に、生活習慣病と同じような位置づけの疾患になります。歯周病も初期では自覚症状が殆どなく、歯がグラグラしてきたころには歯周病が進行しています。

歯周病の主な原因は、歯周病原細菌による感染症です。しかし、喫煙、ブラッシング、偏った食生活、食いしばり、 噛み合わせなどによる生活習慣の要素も加わり悪化していく生活習慣病でもあります。

歯周病の治療では、口腔内だけではなく、生活習慣を見直すことが大切です。

歯周病と全身疾患

病気の原因は歯周病?

歯周病は歯周病原細菌によって発症する感染症であることは「歯周病とは」のとおりですが、歯周ポケットの中で歯ぐきの腫れや 炎症誘発物質(サイトカイン)や内毒素(LPS)を大量に生み出すことがわかっています。

これらの細菌由来の産生物質や細菌そのものが多臓器に移動することによって以下のような疾患が誘発・促進されると報告されています。

  • 糖尿病
  • 心筋梗塞・細菌性心内膜症
  • 早期低体重児出産
  • 動脈硬化症
  • 誤嚥性肺炎
  • 掌蹠膿疱症
  • ピロリ菌感染胃疾患
  • 骨粗鬆症
  • 関節炎
  • 腎炎
  • 脳血管疾患
  • バージャー病

※注:因果関係が明らかなものや関与の程度は様々で、

まだ解明が十分でない疾患もあります。

歯周病と喫煙

喫煙は歯周病原細菌、コントロール不良の糖尿病と並んで、歯周病の確立したリスク因子です。

  喫煙者のリスク
歯周病の罹患率 2~9倍(非喫煙者を1とした場合)
ニコチン作用

歯肉の血管収縮作用(しもやけ状態)

免疫機能の低下

感染しやすい状態

歯根膜機能の低下

浅いポケットでも嫌気性歯周病原細菌(酸素を嫌う)が住みやすくなる

歯槽骨吸収促進

喫煙の蓄積効果と歯周病の重症化に伴う歯の喪失には関連性が認められていて、禁煙により歯の喪失リスクが減少し、治療の効果も向上します。そのため、文教通り歯科クリニックでは医科と連携し、禁煙を支援しています。

医科歯科連携

なぜ重度歯周炎に専門医治療が必要か?

重度歯周炎の場合、治療期間が長期にわたり口腔全体に及ぶ治療が必要となる

様々なリスク因子に関する知識を持ち合わせ、それに対応できる必要がある

治療が口腔内に留まらない場合が多い(全身への影響と対応が必要)

従って、総合的な治療計画を立てる必要があります。

リスク要因に応じていくつかの治療法を組み合わせたり(例:矯正治療やインプラント治療など)、医科との連携治療が必要であったり(例:糖尿病、喫煙など)高度な治療法(例:再生外科治療や抗菌療法など)が必要となる場合が多くなります。

以上のことから、重度に広い範囲に進行した慢性の歯周炎や、遺伝的因子が関係してる歯周炎(侵襲性歯周炎)の治療には、歯周病の治療の専門的トレーニングと経験を積んだ歯周病専門医(できれば専門医を指導する立場にある指導医)と歯周病患者さんを専属で担当する歯周病認定歯科衛生士の力が必要となります。

また、場合によっては、歯周病以外の歯科矯正専門医、口腔外科専門医、歯科インプラント専門医や糖尿病専門医、循環器内科専門医などとの専門医連携によるチーム医療が可能な環境の歯科施設を選択することが望ましいと考えます。

 

歯周病で腫れた歯肉は、切開し膿を出せば、腫れや痛みは一時的に治まりますが、これは、対症療法といって症状を軽くする為の一時しのぎに過ぎません。歯周病の進行や再発を予防するには、どのようなリスクが関係しているかを把握して正確な診断に基づいた治療(原因除去療法)が必要です。
歯周病の歯を抜いてすぐにインプラントという治療は治療期間が短く、患者さんにとって都合が良いように思えますがNGです!

悪くなった原因が取れていないため、再び悪くなる可能性が高いので、きちんと治療してからインプラントは行いましょう。

医科歯科連携

慢性疾患である歯周病は、多くの全身疾患と深い関連があるため、文教通り歯科クリニックでは、 医科歯科連携を推進しています。

  • 東京歯科大学千葉病院→ドライマウス科・口腔外科
    (大きな手術、全身リスク患者さんの治療依頼など)
  • 内科(糖尿病、動脈硬化症など)
  • 耳鼻咽喉科(口呼吸、睡眠時無呼吸など)

歯周治療で大切なこと

より良い治療と術後のために

歯周病は慢性疾患です。
歯磨き、喫煙や食生活などの生活習慣病と深い関係があります。
歯周治療を進めていくために、患者さんと私たち(歯科医師・歯科衛生士)が協力しあい一緒に歯周病に向き合っていきます。そのため、患者さんの「歯周病を治したい!」という気持ちが何よりも大切です。

また、治療後はより良い口腔内を維持するために、定期的なメインテナンスが必要です。

参考文献:Matulienes(2008)より引用

患者さんの歯周病のリスクが高く、コンプライアンス(※)が不良の場合、歯周病のリスクが低く、コンプライアンスが良好な場合と比較して、歯の喪失スピードは、3倍になるといわれています。

SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)について
※ コンプライアンス:口腔衛生指導に則ったセルフケア(プラークコントロール)の実行、定期的なメインテナンスの受診など

診療時間

 
午前 × ×
午後 × ×

午前 9:00~13:00(最終受付12:00)
午後 14:30~18:30(最終受付18:00)
※矯正歯科の治療は第2金曜日と第4火曜日の午後に行っています。

休診日:木曜日・日曜日・祝日

アクセス

043-285-2560

〒263-0024
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